蛤真丈 葩餅に見立てて

 

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活きた蛤(ハマグリ)を割って、真丈の種にいれております。

真丈の中に生の蛤を閉じこめることにより、余すところなく味を堪能頂けると

思います。

また蛤には疲労回復に効果のあるタウリンやミネラル分をたっぷり含有し、

貝塚からも発見されるように、古代より日本人の栄養の源であったようです。

お目でたいお席には、ぴったりの蛤真丈ですが、新年会などの多い1月中は

葩餅(はなびらもち)の形にしてお出ししております。

現在では初釜で使われる事の多い葩餅ですがルーツは古く、源氏物語や土佐

日記にも出てくるようです。牛蒡をお餅でまいてあるのですが、この牛蒡は

「押し鮎」といって宮中でお正月に鏡餅とともにお供物とされる塩づけの鮎に

似せたものです。

またこの牛蒡を料理に使うのは、日本だけだとか。最初は中国から薬草として

紹介されたそうです。実際 整腸作用・血糖値を下げる効果・動脈硬化予防な

ど良い作用が多いです。

蛤・葩餅・押し鮎・牛蒡 と長くなりました。最後までお読み頂き有り難うございま

す。

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十日ゑびす

七草が過ぎればはや「ゑびすさん」です

私どもなどは小さいときから「えべっさん」と親しみを込めて、

よばせて頂いておりました。

今年はじめて息子を連れ、参りました

 

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八日から十二日までの五日間、福笹を求める人がたえません。

また大和大路通は本えびす中心に、車両通行止めになり露店が所狭しと並んでおります

 

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神楽殿では、一度耳にすると離れない調べの、神楽の奉納があります

また宮川町や祇園町の舞妓さんのご奉仕もあるようです

 

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料理屋の店先にまつらせて頂きますので、やはり「福鯛」は欠かせません。

そして「うちでの小槌」や「宝船」も。

また家内安全を願い「茅の輪」も付けていただきました。

 

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ゑびす神社の裏門のちかくに、「ゑびす神」の戸があり、

参拝の方々は願いを聞き入れてもらうために、戸板を大きくたたいて願い事をします

息子も叩いたようで今では「えべっさん トントン」と申しております

本年もどうぞ福笹の恩恵賜れますように !

http://kyoto-ebisu.jp

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門の正月飾り

 

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「さくらい」別館さかい楼の門にもしめかざりが掛けてあります。

鏡餅同様に、橙・裏白・譲り葉。そして紙垂・稲穂と一緒につるしてあります。

新年に神様を迎えするに当たって祓い清める為、

また新年の豊作を祈念した風習とされています。

縄の部分は「雲」を、節ごとにたらされるわらは、「雨」を表しているそうです。

また両脇には根引き松を、門松として飾ります。

根が付きますようにとの願いから、根ごと引き抜いた細い若松を使い、

幹の部分を半紙でつつみ、紅白の水引で結んだものです。

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七草

1月7日は人日(じんじつ)の節句とされ

江戸時代に5節句として制定されました

人日とは古代中国で人の占いをはじめた日とされておりました。

また七種の若菜を羹(あつもの)にして食すと

無病息災で一年を過ごせるという故事も

6世紀頃の中国ではじまり平安時代に伝わり江戸時代に広がったそうです。

せり、なずな、ごぎょう、はこべら、ほとけのざ、すずな、すずしろ

日本のハーブとも言える七草の入ったお粥を食べて、

お正月のごちそうで、疲れた胃腸をいたわるにふさわしい

おかゆですね。

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新年竟宴祭

小寒を迎えました正月5日、

折しも雪の降る中、

上賀茂神社新年竟宴祭が執り行われました。

竟宴祭とは元日早朝の歳旦祭にはじまる新年儀式の締め括にあたるものです。

献饌(お供え物)の後、祝詞奏上、そして引き続き舞楽が奉納されます

宮司様はじめ神職さん達が本殿にて粛々と儀を行われているのを

通常結婚式が行われる本殿前 御籍屋(みふだのや)にて崇敬者一同が拝見致しました。

舞楽は、平安雅楽会による「蘭陵王」が奉納されました。

(過去記事には写真がございましたが、
見あたらず掲載できません 申し訳ございません)

中国南北朝末期の群雄割拠の伝説で、

北斉の蘭陵王は美しい顔を仮面に隠して戦いに挑み敵を撃破したという物語でした。

参下時うっすらと雪化粧した境内を、正装した神職達が列をなして歩かれるのは、

なかなか良いショットだったと思いましたが、撮るのが間に合いませんでした。

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初卯神事

正月初卯(本年は2日)に卯杖(うづえ)を神前に奉る神事で、

平安時代には、特に邪気を祓うものとして用いられたそうです。

現在では上賀茂神社のみで行われている神事です

 

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卯杖とは中が空洞になった空木を二本合わせ、

山立花(やぶこうじ)と石菖蒲(せきしょうぶ)・紙垂(しで)をはさんで

日蔭蔓(ひかげのかづら)をかざったものです。

一日ごとに日陰蔓が枯れてきますが、

邪気を祓い去った為ですので

そのまま神棚にて祀らせていただきます

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あけましておめでとうございます

昨年よりはじめました「さくらいホームページ」、

本年も何卒よろしくお願いいたします。

また暮れには予定数を上回る「重詰め」注文賜り

誠に有り難うございました。

本年も「さくらい徒然」にて色々ご紹介できればと思っております

まずは・・・

 

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さくらいでは鏡餅をおくどさん(竈)にお供え致します

橙(ダイダイ)・・・家が代々続くという語呂合わせの縁起物

裏白(ウラジロ)・・裏側も色が白いので、裏が無く清廉潔白を意味しています

譲葉(ユズリハ)・・新しい葉がでて、古い葉と入れ替わるため、家系永続を願う物です

串柿(クシカキ)・・幸せをかき集める、また外側2個内側6個の配列は「外はニコニコ・中むつまじく」と語呂合わせになっているそうです

 

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重詰め 盛りつけ

お重詰め 

30日の朝から最終仕上げに入ります
野菜を湯にし、焼き物を焼き、そして鰻丸巻き卵を焼きます。
調理の完成したものを、次に切ります。
この際、盛りつけが完成した面がそろうように、
長さをはかり、均一した高さになるように切ります。

極力いろいろな物をご紹介できるように心がけたのですが
一部となります。お許し下さい

鰻丸巻き玉子
出汁の良くきいたう巻きになっております

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海老酒粕漬け

大きめの活車エビを、酒粕にて漬けてあります

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金柑(キンカン) お召し上がりやすいように種をぬいてあります

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酢牛蒡(ゴボウ) プチプチと食感のする胡麻を絡めてあります

 

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蛤ふくさ
生の貝を割り、それを帆立貝柱をすり込んだ生身にて挟んでおります
最後にオレンジ色の卵黄を付けて焼き仕上げます

 

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松笠慈姑(クワイ)
出汁にて焚いたクワイを、粉を打ちスーパーキャノーラ油にて揚げます

 

 

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子持ち鮎昆布巻き
腹にあふれんばかりの子を持った鮎を、上質の日高昆布にて巻きました

 
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芋棒鱈煮
前回ご紹介しましたかまどで焚いたものです。

 
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まながつお焼き物
白つぶ味噌に漬けてあります よく西京焼きと呼ばれております

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千社塔
湯にしたチシャトウに粉からすみをまぶします

 
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花百合根
ほのかに甘く仕上げまして、地(水気)を切っておきます

 

盛りつけ

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食べ合わせや彩り、配置を考え盛りつけさせて頂きます
最後までご覧下さいまして有り難うございました
本ブログ来年もよろしくお願い致します

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お重詰め仕込み②

 

 

お重詰め仕込み②

更新が遅れておりまして申しわけございませんでした
調理の最中になかなか写真が撮れずに、
「あの時撮っておいたら良かった」
と思うことがしばしばあります。

今回は主に焚き物のご紹介にあります

京都のお正月には無くてはならない芋棒鱈煮です
北海の棒鱈と、初期は九州で作られていた海老芋の出合いの逸品です。
ゆっくり火を通すことが必要なため、
昔ながらの竈(かまど)に薪をくべて焚きます

 

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キンコがもどりました。
熱を加えすぎるととろけてしまうので、
付きっきりで柔らかさ加減を見なくてはいけません。
それぞれ個性があって、均一ではありませんので・・・。

 

 

 

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慈姑(クワイ)はクチナシで黄色く色を付けた後、出汁で焚きます。仕上げにもう一手間・・

 

 

 

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蛤(ハマグリ)は砂をはかせたあと、割ります。

 

 

 

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ひとつひとつナイフを使って身を取り出した後、
貝の上に生身ではさみ、蒸し上げます

 

 

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鴨ロース

 

 

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皮をあぶった後、蒸して醤油ベースの出汁に漬けます

マナガツオ小串準備

 

 

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味噌漬けにしたマナガツオを、一口大にして目を入れ、
すぐに焼けるように予め金串を打っておきます

焚き物、焼き物・和え物全てがそろってはじめて、盛りつけにかかります。
盛りつける前には全ての材料が、
並べられますのでシャッターチャンスだと思っております。
お楽しみに

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重詰め仕込み むき物など

松笠慈姑(マツカサクワイ)
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むき物の一番は慈姑です。松ぼっくりのように一つ一つ包丁を入れ形を作っていきます

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梅花人参
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金時人参を梅の形に抜き、花びらを一枚ずつ形作っていきます

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花百合根
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頃合いの大きさのユリネを花びらに似せるように、切り込みを入れこちらも形作っていきます

チシャトウ

チシャトウは別名アスパラガスレタスと呼ばれ、茎の部分を食用にします。
歯切れが良くコリコリした食感をお楽しみ頂けると思います
皮が分厚いので、可食部分は半分程度となってしまいます

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蕗の塔(フキノトウ)
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フキノトウは一番早くでてくる山菜です。
フキノトウはフキの花のつぼみで、まだ葉が出る前にフキノトウだけが地上に出てきます。寒さに耐えるように、ツボミを何重にも皮が取り巻いています。
その固い皮だけめくり、灰あくでさっと湯がき三日程さらします

鴨ロース
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北海道産の鴨ロースです。手羽や脂肪、筋を取りうすく塩をした後なじませます。
手羽は叩いて薬味を混ぜた後、丸(がん)にします。つくねのようなものです。

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