7月7日の七夕は、もともと中国の魔除けの故事にはじまり
いつしか牽牛・織女の伝説とリンクしたようです。
機織りの上達をまた詩歌などの芸事の上達をも祈られていました。
「乞巧奠」(きっこうでん)という平安時代宮中の儀式が
賀茂曲水の宴で歌を詠まれる冷泉家で続いています。
庭に星の座が作られ、牽牛と織女へのお供え物がきらびやかな飾りと一緒に供えられ、七夕を詠んだ歌が梶の葉に記されます。
この葉の形は、自然が作り出したとは思えないほど角張っているので、
いにしえの人々は夜空の星への思いをこの葉に模したのでしょうか。