5月の競馬会と変わらぬ汗ばむ陽気のもと、
昨年約800年ぶりに復活した笠懸神事が、
今年も上賀茂神社で行われました。
笠懸とは、流鏑馬・犬追物と並んで騎射之三物(きしゃのみつもの)
として知られていますが、一般的に流鏑馬が一番有名ですね。
騎乗し弓矢で的を射るのは同じですが、流鏑馬は鏑矢(かぶらや)を用いるため、
風を切る音が鳴り儀式的な要素が強いそうです。
対して笠懸は実戦的で、的の位置をより難度を高くするために
射にくい場所に設定します。
進行方向・左に設けられた大きな的を射る「遠笠懸」と、
進行方向・前に立てられた小さな的を射る「小笠懸」をされました
割れた的は
縁起が良いものだそうです
烏帽子に直垂姿 腰には鹿の夏毛をまとった武田流弓場道の皆さん
この日のために鎌倉より来られたそうです
なぜ800年ぶりに復活したことがわかるかというと、
後鳥羽上皇行幸の際に競馬と共に行われたという記録が
「賀茂旧記」に記されているそうです
今回は復活後、二回目の笠懸でした。
待ち時間も少なくテンポ良く行われ、
何度もシャッターチャンスはあったのですが、
動きが速すぎて難しかったです。