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魚嫌いのわけ~水産白書~

Posted by on 2007年5月25日

もうお読みになった方も多いと思いますが、
ご家庭における主菜において肉料理の占める割合が
半数を割るという結果が公表され、その理由に・・・
子供が魚より肉を好むため、また魚は調理が面倒、
そして肉より割高だから、などが明らかになりました

子供達はハンバーグに代表されるような
洋食が大好物なのは理解に難くありません。
骨もなく食べやすいですし、ケチャップやソースの味に
なじんでいくのだと思います。

大きなことを言っていますが、私もそうでした。
事実お恥ずかしい話ですが、
偏食が多く母は子供向けに肉のおかずを別に作っていたほどです。

しばらくスキー場の民宿で居候を決め込み
よその釜の飯を食べる機会がありまして、
魚のおいしさをわかった次第です。

またご家庭の主婦が、料理をするのが面倒だというのもよくわかります。
30代主婦の七割が魚をおろさず、
グリラー掃除が面倒だから家で魚を焼かないと言う理由も上がっています。
また家がよごれるからと、新築住居では一度も家で魚を焼いたことがない!
と言う声も実際聞いたこともあります。

国内需要が肉類に負けそうな魚類は、逆に世界的には伸び続けているそうです。
鳥インフルエンザやBSEによる肉食偏重の見直しにより、
欧米では水産物の需要が高まり、
また経済発展の著しい中国沿海部では
富裕層が魚類を好む傾向が高まり、
その勢いは内陸部にも至ると記されております。

国内需要が落ちこむ反面、供給地域が多岐にわたると、
ますます価格が上がり、魚離れに拍車がかかりかねません。

ではどうずればいいでしょうか・・・

小さい子供に、いきなり骨のある煮魚や焼き魚を与え、
上手に食べられたら苦労はないのですが、
へたをすると魚嫌いになる道を作りかねません。

甘いことを言うなと、おしかりの言葉を受けるかもしれません。
昔は「魚を食べる練習」として、骨を箸で除きながら
そうして成長したものだ!と

安直な考え方かもしれませんが、・・
少し大目にみていただいて
骨を抜き可食部分だけにした切り身の魚を調理してはいかがでしょうか。

これをムニエルにして、子供に食べさせたら、
「魚って結構おいしいやん!」となるとおもいます。

事実微力ながらお手伝いしている小学校調理実習
「出前板さん教室」では、最初は嫌々魚をさわっていた子供達は、
水洗いをし、おろし、骨を抜く作業を通じ
食べ物への感謝・作ることの喜び、を感じてくれます。
そして魚がこんなに美味しいとは知らなかったという感想をくれます。

塾通いに忙しく、へたをすると家族そろってご飯を食べない子供がいるこの世の中、
あまり深く考えても主菜に魚が並ぶ機会が増えるとは思いませんが、
長寿大国日本を維持するためにも、何とかならないでしょうか・・・

長くなりましたが、お読みくださりありがとうございました

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