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「お精霊さん」のお・や・つ

Posted by on 2007年8月14日

京都ではお盆に帰って来られる先祖のみたまを、
「おしょらいさん」と呼んでいます。

漢字では、タイトルのように書き、当家では
 平安時代の歌人、小野篁 (おののたかむら)、
が開基の千本ゑんま堂に「おしょらいさん」を
迎えに行くことでお盆が始まります。

もう20年以上前のことでしょうか、祖母に手を引かれ、
ゑんま様の像を怖がっていたことを良く憶えています
でも境内の池に水塔婆 を流し迎え鐘をつくことが少し楽しみでした。
豆知識としては、お正月のゑびすさんと同様、
お参りのあとは、家に直行が基本ですね(笑)

 

さて「おしょらいさん」が帰ってこられる前に、
仏壇をきれいに掃除するなど、当家では女性達がおおわらわ。
また13日からはお供えする精進のおかず作りが大変です。

献立はそのお家で決まっているようで、
小さなぐい呑みのような器に、少しずつお精進の献立を盛ります。

一例として当家では、
ささぎと茄子の胡麻したし、赤ずいきの胡麻酢和え、
あらめのたいたん、豆腐のおすまし、
そして白蒸しやおはぎなど献立は日替わりです。

小さい頃は、ずいきの和え物や白蒸しなど、
まったく見向きもしない子供の私でしたが、
こういった物が美味しく感じる歳になってしまいました。

こんな食事をしていれば、健康でいられるのに・・・
心からそう思います・・・・

前置きが長くなりましたが、
10億光土の遙か彼方から来られたおしょらいさんには
おやつも供えます。

これもこの時しか作らない
寒天を流し黒蜜を書けたシンプルなものです
でもちょっと黒蜜にこだわって、・・・前に行った石垣島のおとなり
小浜島で探した黒糖を溶かしてみました。

そんなことでやっと写真となりましたが、
あまり考えずに撮った写真で申し訳ありません。

 

sakurai2007-08-14.jpg 

 

前に女将に、お供えの料理をここに載せていいかな?と頼んだのですが、
「お供えは、家の中のものやから、頼むしやめて!!」といわれ
あっさり断念した故に、おやつだけの掲載になりました。
年に一度のことを記憶だけで、祖母→母→妻と口で伝えられているため、
何か形に残そうと少しだけ記してみました。手前どもの
極プライベートなことで申し訳ありません。

ちなみにこのお供え物仏前よりさげた後は、
「餓鬼」が近寄るからと、
もったいないようですが捨ててしまいます。

・・・
皆様のおうちではどのようにご先祖の霊をお迎えになりますか?

最後になりましたが
京都のおしょらいさんは、16日の「五山の送り火」で冥土に帰られます。
お盆が過ぎれば行く夏を惜しみたいところですが、
今年はそんなこと言ったら怒られそうな暑さで・・。
早く涼しくなって欲しいですね!!

お読みいただきましてありがとうございました。

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