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久しぶりの散歩-その二-紫式部と片岡社

Posted by on 2007年9月4日

上賀茂神社のご本殿へと通じる楼門の手前に
第一摂社・片山御子神社があります。
こちらは賀茂別雷神の母神にあたる
玉依比売命(たまよりひめのみこと)が
お祀りされております

  
sakurai2007-09-04.jpg

 

この社のかたわらに、次のような案内がありましたので
ご紹介させていただきます

来年平成二十一年に「源氏物語千年記」を迎えますが、
その筆者 紫式部が新古今和歌集の第三巻夏歌に

「ほととぎす 声まつほどは 片岡の
     もりのしづくに たちやぬまれし」 
                   と詠んでいます

解釈が付いておりまして
上賀茂神社に参拝に来られた紫式部は
(将来の結婚相手を例えた)ホトトギスの声を待ちわびる間は、
この片岡の社の下に立って、朝露のしずくに濡れていましょう・・・

と平安時代より縁結びの神様と知られた片岡社に、
光源氏の壮大な物語を描いた紫式部でさえ、
みずからの恋の成就を願ったのではないでしょうか。

 

sakurai2007-09-04 (1).jpg

 

その横には、御物忌川(おものいがわ)が
山すそをそよそよと流れ何とも情緒があります

暑さも山を越え、
ツクツクボウシの蝉の声もずいぶん薄れ
ヒグラシの声が風情豊に響いています。

夕方には涼しさを感じらるようになりました。
お出かけの際は、
平安のみやびな世界に思い馳せられてはいかがでしょうか

お読みいただきましてありがとうございました。

 

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