上賀茂神社のご本殿へと通じる楼門の手前に
第一摂社・片山御子神社があります。
こちらは賀茂別雷神の母神にあたる
玉依比売命(たまよりひめのみこと)が
お祀りされております
この社のかたわらに、次のような案内がありましたので
ご紹介させていただきます
来年平成二十一年に「源氏物語千年記」を迎えますが、
その筆者 紫式部が新古今和歌集の第三巻夏歌に
「ほととぎす 声まつほどは 片岡の
もりのしづくに たちやぬまれし」
と詠んでいます
解釈が付いておりまして
上賀茂神社に参拝に来られた紫式部は
(将来の結婚相手を例えた)ホトトギスの声を待ちわびる間は、
この片岡の社の下に立って、朝露のしずくに濡れていましょう・・・
と平安時代より縁結びの神様と知られた片岡社に、
光源氏の壮大な物語を描いた紫式部でさえ、
みずからの恋の成就を願ったのではないでしょうか。
その横には、御物忌川(おものいがわ)が
山すそをそよそよと流れ何とも情緒があります
暑さも山を越え、
ツクツクボウシの蝉の声もずいぶん薄れ
ヒグラシの声が風情豊に響いています。
夕方には涼しさを感じらるようになりました。
お出かけの際は、
平安のみやびな世界に思い馳せられてはいかがでしょうか
お読みいただきましてありがとうございました。