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研修例会 ~座禅体験~ 続き

Posted by on 2008年6月18日

(6月11日の研修例会の模様をご紹介しております
前半はhttp://www.kyoryori.com/blog/2008/06/post_394.html
をご覧ください

大慈院さんでの座禅を清々しく終えた一行は
副住職さまにご案内頂き
大徳寺本坊を拝観させて頂きました

 

IMG_2476.jpg

(これより先は写真撮影をご遠慮させて頂きましたので、テキストだけでお許し下さい)

料理にたずさわる我々に、まず庫裏(くり)と呼ばれる
お台所を見せてくださいました

お台所には大きな釜や竈があり大変歴史を感じさせるものでした
そのかたわらに、韋駄天さんが祀られていました

その昔、農業技術が確立されていない頃、飢饉が起こると
人々は食料の困窮に直面しました。
韋駄天さんは足が速く四方八方走り回り、
その日の糧を集めてくれると
信仰を集めたそうです。
馳走も馳せ走るという意味ですので、
「ごちそうさまでした」という言葉も
食料に対する感謝はもとより、良く食材を集めてくださいましたと
ねぎらいの意味も含まれているとご説明頂きました。

次に本堂に当たる国宝の方丈をご案内頂きました
そこには何とも落ち着いた雰囲気の障壁画があり、
作者は江戸時代初期、代表的絵師の1人 狩野探幽の作と
お聞きしました

水墨画は国の重要文化財で、
本来なら温度湿度の管理された博物館にあって当然の
超一級美術品なのですが、
作者が生前に寄進された意を鑑み、
もともとの状態で保存されています

お庭はもちろん枯山水、
水の流れを綺麗に表現した白川砂
また座禅石と呼ばれる立派な一枚石
そして青々とした苔、
これが三位一体となり何とも心落ち着く情景を
表していて、写真でお見せできないのが残念なくらいです

上の襖絵とお庭が華美をのぞき禅の境地を示したものならば
金が施され極彩色に彩られた唐門(国宝)が
そのうしろに対局として置かれています

実はこの唐門、元々はこちらになかったと
そのエピソードをお伺いしました
明治の廃仏毀釈の際、京都の寺院の多くは
本当につらい思いをされたと頻繁に目にしますが
大徳寺さんもその例外ではなかったようです

もともとあった明智光秀寄進の明智門は
他のお寺に譲られたそうで
そのかわり聚楽第の遺構であった
唐門をこちらに移されたそうで

近年の復元により、その輝きは
創建当時の華やかさに戻されたとご説明頂きました

 

 

次に、こちらも滅多に入ることが出来ない、
金毛閣の名で知られている山門に上がらせて頂きました

 

IMG_2477.jpg 

こちらの山門は元々一階建てだったそうですが、
大徳寺と所縁の大変深い千利休によって
2階部分が寄進されたと伺いました

大徳寺はもとより紫野一帯を見渡せる
その2階からの景色は素晴らしかったです

そして戸が開けられ
正面のお釈迦様、
そのまわり囲む十六羅漢像に
日光が当たった瞬間
そのお姿に一同言葉をなくしたほどです。

また天井や太い梁には当時狩野派のライバルであった長谷川等伯の
龍の力強い絵が描かれ、こちらにも息をのむ次第でした
こちらにも当時のエピソードが語り継がれているとお聞きしました。

・・・この龍の天井絵を書き終わるまで、
漢字では「等白」と名乗られていたそうです。
実際絵の片隅にも「等白」と書かれています

そして絵の完成時、
当時の大徳寺の和尚さんがこの龍の絵をたいそう賞賛されて
白ににんべんを付けて伯、
「等伯」 と名乗って良いと言われたそうです。

白に人偏がつくことにより、人の上に立つ 
という意味がつけたされるそうです

次に利休居士の等身大の像が安置されている厨子を
特別にご開帳いただきましき、そのお姿・お顔を拝見した次第です

ご存じの方が多いと思いますが
千利休が豊臣秀吉に自刀を命じられた発端となる像です

一同、金毛閣をあとにし、
普段はされてない朝食を特別に提供してくださる
当会 武藤会長の御店、泉仙さんに向かわせて頂き
ご自慢の鉄鉢料理などたくさん頂戴しまして、
おいしく例会を終えた次第です

 

IMG_2479.jpg 

撮影の出来ないところが多く写真が少ないため
おわかりにくい表現が続きましたこと
どうぞご容赦ください

「おいしい京料理ドットコム」を主宰している
京都魚菜鮓商協同組合青年会では
会員自身のさらなる研鑽を目指し、
このような活動を致しております

お読み頂きありがとうございました

 

 

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