賀茂祭(葵祭)
平安絵巻さながらの行列で知られる葵祭ですが、
この行列を路頭の儀とされております。
そして天皇陛下が賀茂の大神さまに
国家繁栄・国民安泰を願われる神社内の儀式が
社頭の儀です
これに先立ち、本殿祭を午前中に行い勅使の到着を待ちます
午後4時過ぎに一の鳥居前に行列が到着したのち、
斎王代以下女人列は陪従(べいじゅう)の雅楽の音を先頭に、
二の鳥居内斎王代幄へ入ります
勅使は修祓の後、橋殿に昇殿して御祭文を大神様にに奏上します。
この御祭文は、天皇陛下が国家繁栄・国民安泰を賀茂の神に祈られるもので、紅の鳥子紙が用いられます。
伊勢神宮では縹色(薄い藍色)、春日・石清水など他の勅使参向の神社には黄色が用いられます
次に馬寮使御馬を牽き神覧の後、舞人・陪従が東游を奏します。
東游は、ご神慮を和め奉るために、駿河舞と求子舞を舞い、陪従は歌を唱えます。
東国の民間歌舞であったものが、都に伝わり宮中に取り入れられたため、東游といわれております
最後に走馬が行われます。
これは賀茂祭始まりのご神託による儀式で、馬数頭が参道を一の鳥居から二の鳥居まで一頭ずつ走ります。
全ての儀式が終わるのは6時半頃で、長い一日が終わりました
今年はお天気で、無事全ての祭儀が済まれました
あとは17日の献茶式に続きます。