五山の送り火

お盆も終わり下界にもどってられた、
おしょらいさん(精霊)を天上へお送りするのが
16日の送り火です。

賀茂川では東山如意ヶ嶽の大文字、
西賀茂・明見山の船形が、上賀茂橋からよく見えます

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トップを飾るのは大文字です。
よく「大文字焼」(だいもんじやき)と耳にしますが、
京都では「送り火」「大文字」というのが普通ですね。

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船形は堤防から水の近くに降りて撮ってみました。

船形の起源ははっきりしているようで、
西方寺の開祖が、9世紀中頃 唐から帰国する際に
暴風雨に見舞われましたが、
念仏を唱えたため難なく船が進んだ事にちなむとあります。

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あまり近すぎると火のかたまりの様に見えてしまいますが、
上賀茂橋からなら、遮るものもなく丁度良いのではないでしょうか。

子供の頃は、送り火までに夏休みの宿題を済ませるようにと
うるさく言われておりましたが、実際そうではありませんでした(笑)
残暑はまだまだ厳しいですが、夏が過ぎるのも寂しいような・・
秋の到来が待ち遠しいような・・少し複雑ですね。

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五山の送り火

お盆も終わり下界にもどってられた、
おしょらいさん(精霊)を天上へお送りするのが
16日の送り火です。

賀茂川では東山如意ヶ嶽の大文字、
西賀茂・明見山の船形が、上賀茂橋からよく見えます

 

sakurai-08-17.jpg

 

トップを飾るのは大文字です。
よく「大文字焼」(だいもんじやき)と耳にしますが、
京都では「送り火」「大文字」というのが普通ですね。

 

sakurai-08-17 (1).jpg

 

船形は堤防から水の近くに降りて撮ってみました。

船形の起源ははっきりしているようで、
西方寺の開祖が、9世紀中頃 唐から帰国する際に
暴風雨に見舞われましたが、
念仏を唱えたため難なく船が進んだ事にちなむとあります。

 

sakurai-08-17 (2).jpg

 

あまり近すぎると火のかたまりの様に見えてしまいますが、
上賀茂橋からなら、遮るものもなく丁度良いのではないでしょうか。

子供の頃は、送り火までに夏休みの宿題を済ませるようにと
うるさく言われておりましたが、実際そうではありませんでした(笑)
残暑はまだまだ厳しいですが、夏が過ぎるのも寂しいような・・
秋の到来が待ち遠しいような・・少し複雑ですね。

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柊野ささげ

上賀茂の北隣に、柊野の地があります。
この地で長い歴史を持つのが ひらぎのササゲです
「ひいらぎの」と入力しないと柊野と変換されませんが、
「ひらぎの」と呼ぶのが普通です。
ささげの歴史は古く、日本書紀に「佐々義」として記されているそうです

大変長く、1メートルにも及びます。
時期は8月中頃で、ちょうどお盆のお精霊さんのお供えには欠かせません。

 

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生産量が少ないためか、
「京のブランド産品」には指定されておりませんが、
歴史の古い伝統的野菜です

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上桂川の天然鮎

さくらいより車で小一時間でしょうか、
鞍馬を越え峠を越えると花背の地があります。
京都が都だった頃、都は「花」と呼ばれていました。
花を背にしているから「花背」と名前がつけられたそうです。

お客様からリクエストがあり
花背の釣り人にお願いし上桂川より天然鮎が入ってきました
縄張りの習性をもつ鮎の弱点を利用した、友釣りで一本一本釣られたものです。

 

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体はかすかに黄色みをおび
動きは俊敏です。
また別名 香魚と呼ばれているだけに
西瓜のような、青々とした香りがいたします

 

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上桂川というだけに桂川の上流なのですが、
鞍馬から一つ峠を越えてある川が、最終的には南に流れていることは
少し意外です。
源流は市内左京区、花背や広河原なのですが、
京北町→日吉町→園部→亀岡→保津峡→嵐山へと大きく西へ蛇行して
最終的には淀川に注ぎます。

 

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源流に近い清らかな水に育まれた鮎は
焼かせていただいていても、大変気持ちの良いものでした。


詳しくは上桂川HPに書かれております

友釣りは網が入る今月26日までがピークのようです

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送り火の護摩木

先日、墓参りに行った西方寺さんで、
16日に行われる船形送り火の護摩木を納めてきました。

 

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1本300円で護摩に願い事を書くのですが、
これを書くのすごく難しいんです。
立って書くのですが、木自体も曲がってますので・・・

字がお見せできるものではありませんので、
少し小さいですがこんな感じです↓

 

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隣接する駐車場では、丸太から護摩を切ってられました。
お尋ねすると、ここ船山だけが願い事を書きやすくするために
表面を削ってられるとか。暑い中受付の方も切る方も大変だと思います。

 

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送り火を鑑賞する際に、自分の書いた護摩も焚かれていると思うと、
一層感慨深いものになること間違え無しです。
16日午前10時まで受付されております。

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涼しさを誘う花

お花屋さんの店先は、お盆のお供えの花であふれかえっていると思うのですが、
稽古させていただいている先生のお花は、涼しさを感じさせる野の花でした

薄(すすき)葉が巻きやすいので、葉を一本一本丁寧に延ばしていきます
親指と人差し指の間に葉をはさみひろげて、仕上げに穂が開かない為に・・
それは先生が考えられたことですので、ここに書かせていただくのは控えます。

 

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トリカブトは夏から秋にかけて深い紫の花を咲かす多年草です。
花の形が能楽を舞うときにかぶる「鳥兜」似ている事が由来だとか
また根には植物界最強の毒があることでも有名です。
「美しいものには毒がある」と言いますが
こんなに紫が綺麗なのに、あまり考えられませんね

 

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タマアジサイのつぼみが写真中央やや左にありますが、
このつぼみが弾けると、右下のようにガクアジサイのような花が表れます。
紫陽花(あじさい)と名が付いていますが、最後に咲く紫陽花だそうです。

暑くて長持ちしない花にとって一年で最も難しい時候ですが、
先生は野の花をメインにお稽古の花を揃えてくださいます。

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お墓参り

全国的にそうなのかもしれませんが、上賀茂では7日にお盆の墓参りをします
お盆休みの13日頃にお参りされる方も多いと思いますが、
お精霊さんを迎えるために順序があるとのことです。

当家の墓は、西賀茂・舟形の麓、西方寺の小谷墓地にあります。

 

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市の立てた銘板によりますと
もともとは9世紀に創建された天台宗のお寺でしたが、
14世紀頃に浄土宗に改めたそうです。

8月16日のには五山の送り火の一つである、船形万灯籠が点火され、
その後境内で六斎念仏が行われます。
重要無形民俗文化財に指定されている六斎念仏は、
鉦や太鼓を使って念仏を唱える古風なものです

 

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この小谷墓地には、江戸時代後期の歌人、古典学者、また上賀茂神社の神官でも知られる賀茂季鷹、また美食家であり芸術家でもある北大路魯山人も眠っておられます。

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上賀茂夏祭り

暑い日が続いておりますが、先日5日、上賀茂神社では七夕祭と上賀茂夏祭りが行われました

外幣殿には綺麗な七夕飾りが

 

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この上賀茂夏祭り、
今年で三回目を数えますが神社の芝生で行われるのは初めてです。
今までは上賀茂小学校でされてたそうです。

自治連合会・小学校のPTA・幼稚園、保育園の保護者会、体育振興会、
少年野球 など多数の団体が、夕方とはいえ風ひとつ無い暑い中、
たくさんのご奉仕でして。

露店も各保護者が運営されて他のお祭りとはひと味違った
手作り感のある大変親しみやすいお祭りでした

 

来年はもっと早く、前もってお知らせするようにいたします。

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ブルーベリー

広島は福山の友人から、ブルーベリーがたくさん送られてきました
最近は近所のスーパーなどでも見かけるようになりましたが、
送られてきたもはやはり鮮度が全然違います。

 

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ご存じとうり、ブルーベリーには眼にいいとされるアントシアニンが含まれることで、
有名になりましたが、抗酸化物質でポリフェノールの一種だそうです。
何だか健康そうなキーワードばかり記してしまいましたが、
このブルーベリーの効果がわかったのはすごく偶然だという逸話を見つけました。

第二次大戦中、英空軍のパイロットたちが出発前にブルーベリージャムをつけた
トーストを食べたところ、夜間飛行でも難なく飛べたということに端を発するそうです

早速、少し熟れはじめたものを口にすると
すがすがしい甘みと香りがひろがりました。

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毛馬胡瓜(ケマキュウリ)

近くで野菜を作ってられるお客様から、胡瓜をいただきました。
写真を見ていただいたらわかるように、青々としていないんです。

 

 
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もともとは、大阪は都島区の毛馬町で生まれたとされる、白い胡瓜です。
なのでケマキュウリと呼ばれています。

普通の胡瓜と違い、歯ごたえがあり肉質はしっかりとしています。
胡瓜と鰻と合わせた酢の物を「うざく」、鱧と合わせた酢の物を「はもざく」
などと呼びますが、胡瓜がざくざくという歯ごたえがあるが所以です。

またケマキュウリ、普通のキュウリの倍の手間がかかることから、
「手間キュウリ」とも、収穫量も少なく市場に流通しにくい珍しい野菜です。

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