久しぶりの散歩

あれだけ暑かった今年の夏も、
ここ数日の雨ですっかり涼しくなり、
秋風が心地よい気候になってきました。

子供を連れて上賀茂神社に行ったのですが、
暑かった反動でしょうか、…
思ったより秋は駆け足でやってきます!

 

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楼門前の萩(ハギ)は、枝先だけに花が残っています

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早い木では既に枝先が色づきはじめています

 

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こちらにもおみくじがびっしりと 
背景にある玉橋の色は、丹(に)色といい
少し黄味をおびた朱色のことです。

国の特別天然記念物に指定されているタンチョウも
頂きが丹色のツルと語源がされています

 

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同じく丹色の二の鳥居前には、平成27年に予定されている
式年遷宮の塔が立っています

 

 

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上賀茂神社の穏やかな雰囲気は、
暑い夏を過ごした我々を癒してくれます。

暑くもなく、寒くもない、ベストシーズンはほんの一瞬です
是非この瞬間をお楽しみ頂きたく、ご案内いたします

 

お読みいただきありがとうございました。

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ご婚礼内見会

先日、初めての「ブライダルフェア」をさせていただきました

暑い中ではございましたがたくさんのお客様に
ご好評頂きありがとうございました。

またご協力いただきました各企業様、この場を借りまして
御礼申し上げます。

プロのカメラマンが撮ったものは後日ご紹介するとしまして、
少しだけUPさせていただきます

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新郎新婦さまの高砂席には胡蝶蘭を青竹に差し
清楚かつ鮮やかに白と緑で飾っていただきました

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お客様席の丸卓には
ワインレッドのクロスにもえぎ色でアクセントをつけて
やはりこちらもお花は白をメインに清楚な感じでまとめられています

詳しくは色々お世話になったウェディングプランナーさんのブログを
ご覧くださいませ。

http://wacon.blog53.fc2.com/blog-entry-263.html

http://weddingplannerblog.blog88.fc2.com/blog-entry-48.html

お読みいただきましてありがとうございました。

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初夕立

突然ですがただ今、この夏初めての本格的な「夕立」に
上賀茂社家町は見舞われております。

今まで何度となく雲行きの怪しかったことはありますが、
こんなに降るのは本当に初めてです。

地球温暖化を肌で感じる今年の夏ですが、
猛暑の原因は例年小笠原諸島付近にある太平洋高気圧が
八月に入って本州付近に居座っていたのが原因とか。

そのため夕立を起こす積乱雲ができにくい状態だったそうです。
よく「南海上のしめった空気が・・・」と天気予報で聞きますが、
今年はこの湿った空気が入る余地のないほど、
太平洋高気圧が頑張ったようです。

この夕立で涼しくなってほしいものです。
 

 

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(写真は山中茂氏に撮っていただいた弊店別館のサルスベリです)

雷が近づいてきました
パソコンには無停電装置(バッテリー)つけてあるのですが
用心のため電源きって、電源の線も抜いておきます。
LAN配線とFAXの電話線も外しておいた方が安心だとか・・・

駆け足ですいませんでした
お読みいただきありがとうございます

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「松上げ」

北山杉のふるさと、洛北の山村に昔から伝わる、
「火のお祭り」はもともとお盆のお精霊さんを
送るためにはじまりました。

今では火の用心・五穀豊穣の願いを込めて行われています。

花背松上げ 8月15日 左京区花背八桝町 21時頃点火

河原にたてられて無数の松明に点火。
高さ20メート ルある大笠に投げあげ、火をつけるのを競います

 
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(写真提供 山中茂氏)

雲ヶ畑松上げ 8月24日 北区雲ヶ畑中畑町・出合町 20時頃点火

山 上に木で文字形を組んで、松明に点火します

sakurai2007-08-15 (1).jpg(写真提供 山中茂氏)

広河原松上げ 8月24日 左京区広河原


火伏の神様である愛宕神社への献灯し、
火災予防・豊作などを祈願するそうです


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(写真提供 山中茂氏)

 

どちらも夜おそくの点火となります。
一番近い雲ヶ畑まで車で30分
なかなか現地に赴くのは難しそうです。

珍しい写真をご紹介させていただきたく
記しました

お読み頂きありがとうございます

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「お精霊さん」のお・や・つ

京都ではお盆に帰って来られる先祖のみたまを、
「おしょらいさん」と呼んでいます。

漢字では、タイトルのように書き、当家では
 平安時代の歌人、小野篁 (おののたかむら)、
が開基の千本ゑんま堂に「おしょらいさん」を
迎えに行くことでお盆が始まります。

もう20年以上前のことでしょうか、祖母に手を引かれ、
ゑんま様の像を怖がっていたことを良く憶えています
でも境内の池に水塔婆 を流し迎え鐘をつくことが少し楽しみでした。
豆知識としては、お正月のゑびすさんと同様、
お参りのあとは、家に直行が基本ですね(笑)

 

さて「おしょらいさん」が帰ってこられる前に、
仏壇をきれいに掃除するなど、当家では女性達がおおわらわ。
また13日からはお供えする精進のおかず作りが大変です。

献立はそのお家で決まっているようで、
小さなぐい呑みのような器に、少しずつお精進の献立を盛ります。

一例として当家では、
ささぎと茄子の胡麻したし、赤ずいきの胡麻酢和え、
あらめのたいたん、豆腐のおすまし、
そして白蒸しやおはぎなど献立は日替わりです。

小さい頃は、ずいきの和え物や白蒸しなど、
まったく見向きもしない子供の私でしたが、
こういった物が美味しく感じる歳になってしまいました。

こんな食事をしていれば、健康でいられるのに・・・
心からそう思います・・・・

前置きが長くなりましたが、
10億光土の遙か彼方から来られたおしょらいさんには
おやつも供えます。

これもこの時しか作らない
寒天を流し黒蜜を書けたシンプルなものです
でもちょっと黒蜜にこだわって、・・・前に行った石垣島のおとなり
小浜島で探した黒糖を溶かしてみました。

そんなことでやっと写真となりましたが、
あまり考えずに撮った写真で申し訳ありません。

 

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前に女将に、お供えの料理をここに載せていいかな?と頼んだのですが、
「お供えは、家の中のものやから、頼むしやめて!!」といわれ
あっさり断念した故に、おやつだけの掲載になりました。
年に一度のことを記憶だけで、祖母→母→妻と口で伝えられているため、
何か形に残そうと少しだけ記してみました。手前どもの
極プライベートなことで申し訳ありません。

ちなみにこのお供え物仏前よりさげた後は、
「餓鬼」が近寄るからと、
もったいないようですが捨ててしまいます。

・・・
皆様のおうちではどのようにご先祖の霊をお迎えになりますか?

最後になりましたが
京都のおしょらいさんは、16日の「五山の送り火」で冥土に帰られます。
お盆が過ぎれば行く夏を惜しみたいところですが、
今年はそんなこと言ったら怒られそうな暑さで・・。
早く涼しくなって欲しいですね!!

お読みいただきましてありがとうございました。

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鹿ヶ谷かぼちゃ

不定期で申し訳ございません・・
実は書こうと思ったことが、
去年と同じになるのでしばらく自粛しておりました・・・
↑本当は暑さに負けじと、じっと我慢しております櫻井です

さてさて鷹峯にある祖母の家に、
息子を連れて久しぶりに行ってきました
関係ないのですが、・・・
息子からみると「おおばあさん」にあたるので
「おっちいバ-バ」と呼んでいます。

現当主にあたる叔父が漬物屋を営んでおりまして、
鹿ヶ谷カボチャを仕込んでおりました。

 

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ご覧のようにひょうたんに似たおもしろい形をしておりまして、
京町家の飾りにぴったりとも思える風貌です。

近年では品種改良が進み、味も良くなったそうです。
普通のカボチャより甘さは控えめですが、
血中コレステロールを下げるリノール酸が多量に含まれています。

現在ではその名のように大文字山麓の左京区鹿ヶ谷で作られる物は
ほとんどなくなり、市北部で作られているそうです

 
sakurai2007-08-12 (2).jpg(写真は山中茂氏提供です)

暑い日が続きます、皆様どうぞご自愛くださいませ
お読みいただきありがとうございました

 

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灯籠流し-明神川-

30日の土用の丑の日を前に
暑い日が続き夏本番!ってかんじですが、
涼しげな話題をおひとつ・・

昨日弊店の前を流れる明神川で灯籠流しが行われました

前述の「魚と遊ぼう」同様、
明神川美化保存会の主催です
今年で3回目になるそうですが、私も息子の手を引いて見てきました

子供達が思い思いに作ったとうろうが
夕闇迫る藤木社前をゆっくりと流れていきます。

 

 

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流れはちょうどカーブになっていますので
おもしろい画になりましたが、偶然です(笑)
数打ちゃ当たる・・みたいな撮り方ですいません

明るい間に川の中に簀の子が準備され、
京都造形芸術大の学生さんの協力の下
火をつけてもらった灯籠を、子供達が自分の手で川に放ちます

 

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灯籠には思い思いのキャラクターの絵などが描かれています
終端で水から上げてもらって、何度も楽しんでいました

子供達が水に親しみ、
生まれ育った上賀茂の地を流れる明神川に
愛着を持ってくれるよう願います

関係者の皆様おつかれさまでした!

お読みいただきありがとうございました。
sakurai2007-07-29 (2).jpg

 

(↑の二つの写真は夜景ポートレートモードで撮りました)
単にフラッシュを光らせたら灯籠は
白い箱のように写ってしまうのですが、
フラッシュとスローシャッターを組み合わせて
作動させると人も灯籠も上手く写りました
いま説明書を読んで知った次第です
これからの季節、花火と人のショットなんかに使えそうですね!
カメラの機能で、☆と人のマークのあるモードですので、
一度おためしください)

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水引草

今日は1年で最も暑い大暑とされていますが、
その名のとうり暑いことは暑いのですが、
カラッとして風もそよそよと、比較的過ごしやすいですね!

近畿地方の梅雨明けは間近と思いますが、
早くも秋の草がちらほらと咲き始めています

 

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写真は水引草で す
当初、線のように咲くのでミズヒキと呼んでいるんだと
勘違いしておりましたが
ひとつの花に、赤い部分と白い部分があるので
こう呼ばれています
sakurai2007-07-23(1).jpg 

10月頃まで咲いているのですが
出始めですので心なしかこの赤も初々しく思います

少しの風でも揺れて涼しさを演出する
花を心がけたいものです
 

お読みいただきありがとうございました

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「糸瓜群虫図」伊藤若冲

6月の当徒然で書かせていただいた
相国寺承天閣美術館での「動植綵絵
そしてプライスコレクションの「鳥獣花木図屏風」を
名古屋で拝見してしばらく立つのですが
やはり「糸瓜群虫図」を一目見ようと
ちょうど今、右京区岡崎にあります細見美術館さんに行ってきました

プライベートな美術館で、企画がおもしろく
コレクションの中から毎年リクエスト展をされています

去年は、神坂雪佳の金魚の図が一位だったそうですが、
今年の一位は・・・

順位はご覧頂いてご自身でお確かめいただくとして、
見たかった「糸瓜群虫図」にさっそくお目にかかりました

へちまの瓜の実や葉に虫たちが集う様子を
何とも精密に描かれた図なのですが
前に聞いたようにすべての虫を見つけ出すことは
無理でした・・

琳派の作品や茶道具、仏教美術、そして埴輪なども幅広く展示されております
暑い夏に涼しい館内で拝見するのも興味ぶかいものです
是非お出かください

ありがとうございました

 

 

若冲、琳派、志野、織部・・・。
珠玉の日本美術
細見コレクション・リクエスト展07

会期 7/14-9/17

開館時間 

 午前10時から午後6時

休館日

 毎週月曜日(祝日の場合、翌る火曜日)

 

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祇園祭 2007

梅雨明けの便りもちらほら聞こえるようになりました
台風・地震と本当に大変なこと続きで、
被災されました方々には、心よりお見舞い申し上げます。

17日に山鉾巡行のありました祇園祭も
「海の日」の三連休と宵山が重なり
相当の人出が予想されたそうですが
14日の宵々山が中止されるなど
例年にはないご苦労があったと思います

ですが大雨の昨年と打って変わって
今日の巡行は涼しく観覧しやすく、
いっときの小雨はあったものの
おかしな言い方ですが
穏やかな曇天に恵まれました

   
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自称?185㎝の身長のある私でも上の写真を撮るには
つま先立ちの不安定でして、
しかも持参の一眼レフはファインダーをのぞかないと撮れないため
写真下に写っているコンパクトデジカメの皆さんが羨ましかったです

写真は河原町御池にて辻まわしを待つ、先頭の長刀鉾です

 

「動く美術館」と称される数々の装飾品は
世界に誇る京都の伝統美術産業の粋を、
広く見ていただく見本市の意味もあったそうです

また長刀鉾に代表される「鉾」と
カラクリのあるカマキリで知られた蟷螂山(とうろうやま)などの「山」の違いを
今日初めて知りましたのでちょっと書かせていただきます

南観音山・北観音山・岩戸山は「山」と称されていますが
大きな車輪が付いていて「曳き鉾」と見間違えます
ですが頂きに飾るものは「山」にかざる
「真松」とよばれる松の木が据えられています

もともとは他の「山」と同じようなかたちだったのですが、
上の3つの山を有する地域が特に裕福な商家が多かったため
大きな車輪の付いた「鉾」に昇格したいと望んだそうですが
室町時代以来続く伝統と規則を守った結果、
今のような形に落ち着いたそうです。

 

さてさて話は前後しますが・・・                

会を数えること6年目を迎えた
所属組合青年会の鰻焼(三河一色産)も昨日無事終了しました
大勢の人出のおかげをもちまして、
3日間の予定販売数を2日で消化できたことは
一同 感無量でした
またリピーターさんの多いこともうれしいかぎりです

 

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お立寄りいただきましたお客様、ありがとうございました!
また来年もよろしく願いいたします。

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